私と太極拳に関する事


by chienstyle

師が走る月


年の瀬が近づいてくると
なぜかあわただしくなるのは何故?
やりたい事、やらないといけない事、
やらなくてもいいけどこの際やっちゃおうか的な事。
つまりそれは、社会とつながっているからであり、
ありがたいことでもあります。

施設・会場をおさえるための年間調整会議。
ほぼ全員がボランティアで自分のスポーツ競技のために
時間と労力を割いている人たち。
各々仕事を終えて、市の中央公民館にワーッと集まります。
広い議場は、何百もの人で埋め尽くされるこの光景は
私にとっては、もう年末行事のひとつです。

二か月ほど前から、仕事とはいえ予算のない案件を
ボランティア感覚で進めているのが、
山の上に建てる看板。
資材や材料の荷揚げを、一人コツコツと
休日を使って登っています。
昨日は、ありがたくも山仲間の二人に協力してもらい、
標高500mの場所へ、セメント基礎用の
砂利と砂を上げました。やはり人手があると
仕事はグーっと早くなります。
寒い日だったので、山小屋でキムチ鍋を作って
ノンアルコールビールでプチ宴会してきました。
楽しかったなあ。

その夜の道場は、今年最後の練習会。
一年の締めとして、何かしらいつもやるのが
各個人の表演。全部できなくてもできるところまで
一人ずつ演武してもらってます。
しかし今年は、それをやめて
只今断捨離中の私の武術関連資料の書籍を
みんなにもっていってもらう事としました。
人数分用意したそれらを、欲しいもの順に
勝ち取ってもらうという趣向。
どうやって勝ち取ってもらうかというと、
老架一路の中の「金鶏独立」。
せーので始めて、一番最後まで安定して
立てた順番から、好きな書籍を選んでもらいました。
この日、お休みだった人たちは、…残念でした。

今週末は、ボランティアでやっている
老人ホームの太極拳クラブの練習も
稽古納め。

やる事をひとつずつこなしていって
気持ちよく去る年を見送れるといいと思います。


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# by chienstyle | 2018-12-10 10:59 | 練習だ | Comments(0)

ジュニアヘビー

WWWFジュニアヘビーチャンピオンの
ベルトを手に藤波辰爾が
凱旋した時、
「ワールドプロレスリング」の
テレビ放映を見ていた
中学生の僕は、
とにかく興奮した。

記憶をたどれば、
小学校に入ったばかりの頃、
父親に連れられて
県体育館にプロレスの試合を
見に行った事があった。
そこには、馬場も猪木もいた。
鮮烈に覚えている。かっこよかった。

やがて、全日本、新日本と団体がわかれ、
テレビ番組も二つになったが、
どちらも欠かさずに見ていた。
いや、特に観るものもないので、
なんとなく見ていたのかもしれない。

大男たちがリングで戦う
プロレスというエンターテイメント。
馬場や猪木の試合は、
それなりにおもしろく見ていたが、
なんとなく飽きていたのだろう。

ニューヒーローの藤波辰爾は、
それはもう、かっこよかった。
余計な肉のついていない、
ジュニアヘビー特有の身体と
キレのある動き。
メキシカンのルチャリブレ的な
スピードと
新日本プロレス的な
スープレックスを主体とした
ストロングスタイル、
この二つを体現していたのが、
凱旋帰国した
藤波辰爾であったからか。


目に鮮やかな
「ジャーマンスープレックス」は、
美しく破壊的な大技であり、
バックドロップとはその質を異にするものだった。
布団をクルクルと丸めてがっしりと抱え込み、
家の畳の上で何百回と投げた。
ジャーマンスープレックスこそが、
僕の求めていた必殺技だと。
ところがある日、
さらなる衝撃の技が現れた。
「ドラゴンスープレックス」だ。
これはフルネルソンの状態からの
変形のジャーマンスープレックスなのだ。
相手はまったく受け身がとれず、
ピンポイントで後頭部から
リングに叩きつけられるのだ。
見ているだけで痛そうだ。
はて、布団相手では
フルネルソンができず、
一人練習は頓挫することとなりました。

このあと、ドラゴンスープレックスは、
タイガーマスクの登場により、
さらに進化した「タイガースープレックス」となって
僕を驚かすこととなった。

さて、輝かしい
ジュニアヘビーの選手たちこそが、
思春期の僕を熱くしてくれた
ヒーローなのだが、
何より忘れてならないのは、
「ダイナマイトキッド」だ。大好きだった。

ありがとうダイナマイトキッド。
ご冥福を祈ります。
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# by chienstyle | 2018-12-06 14:10 | 練習だ | Comments(0)

練習日程の変更の連絡

12月15日の練習は、
10月に台風で中止になった花火大会が実施されるとのことで、
佐土原武道場の駐車場は、シャトルバスの発着の為、使えません。
よって、12月15日の練習は、中止いたします。

12月の練習は、12月8日のみの一回となります。
その日が、本年度の稽古納めですので、
よろしくお願いいたします。

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# by chienstyle | 2018-12-05 17:11 | Comments(0)

冬きたりなば

すり減るのは、肉体よりも精神
アミノ酸やプロティンではリカバリできないのが心。

げに仕事とは残酷なもので、正論にしたがえば
利益・効率はあがれども、精神は悲鳴をあげるもの。
青臭いのか、いくつになっても麻痺できない、酔えない、同調できないまま。

打ち上げの酒もにがいまま、なんとか最後まではお付き合いして
やっとこさ最終のバスに乗り込む。
揺られること四十分。ようやくバス停に降り立ち、
家路をたどる田んぼの一本道。

土と草、鼻をつく肥料のにおいに、ようやっと自分をとりもどす。
大きく息をつき、曇り夜空を見上げれば、
南の空の雲の切れ間からのぞいたのは、
オリオン。

ああ冬がきたのかと、季節のうつろいを、遅ればせながらも感じる夜。
オリオンの下には
冬の大三角。
プロキオンとシリウスを三角形の底辺の線、真上にあるオリオンの左肩がベテルギウス
シリウスなんて、天狼星なんてかっこいい名前がついている恒星なのだぞ。

あのおおきな三角が内包する天体の数は、いかほどか…
ちっぽけな俺のちっぽけな心の重たさなんて、吹き飛ぶ。
上を向いて歩いてよかった。
明日も、明後日も、その先も、元気です。





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# by chienstyle | 2018-12-02 00:11 | Comments(0)

龍熱


李連傑(リーリンチェイ/ジェットリー)の
『少林寺』が封切された時、
高校生だった私の血は、
そりゃもうたぎりまくった。

時は中国拳法ブーム。
香港映画のブルースリーからはじまり
ジャッキーチェンときて、
いよいよ中国本土から本物がやってきた!
そんなフィーバーぶりの頃だ。

書店には〇〇拳法入門なる本が何冊もならび、
専門雑誌も二社から刊行され、
レコード店では映画のサントラ盤が売れる、
今では信じられない時代であった。
当時の言葉でいうなら、
ドラゴンフィーバー(龍熱)という現象だった。



やがて、カンフーアクション映画の
斜陽化がはじまり、
ジャッキー映画は、ファイトからアクション路線へ。
リーリンチェイはワイヤーアクションの殺陣へと傾倒し、
私自身の龍熱は、
自然と鎮火していったのだった。



それから長い年月を経て、
『少林寺』がリメイクされて、
アンディラウ主演で『新少林寺』なる映画があると知っても、
食指はうごかないままだった。
封切から数年後に、ほんの興味本位で、
DVDでレンタルしてみた。
そして思った。
「このクオリティの高さはグッジョブだ」と。
さて、いまさらだが、
『新少林寺』の呉京(ウー・ジン)がとても良い。
かっこいい。寡黙な兄弟子の役柄で武術の高手という位置づけ。
ウー・ジンを知ったのは
『太極英雄』という陳家溝を舞台とした
太極拳連続ドラマでの事。
やたら若くて目のクリクリした
チャーミングな役者さんだなと、
好感は持っていた。

その彼が、いつのまにか、
渋いオトコ役がばっちりはまっているのを見て、感動したのだ。
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感動のあまり、彼が劇中で指導する
少林寺の型の「七星拳」を、僕も習いたいなあと、
中国語テキストとVCDを入手して、
ひそかに練習したくらいだ。
もちろん挫折…。

深夜、雪のふりしきる寺の山門にて、
主演のアンディラウとかわいい小僧さんが二人、
七星拳を演武するスローモーションのシーンは、
この作品の中でも白眉の美しいシーンだと思う。



さてさて、最後に映画館で観たカンフー映画は何だったろうか?
SPIRIT、ドラゴン・キングダム、ベストキッド…
このあたりか。どれも十年近く昔の作品だ。
もう今では、カンフー映画は
DVDさえでも観ないのが現状で、
我ながらちょっとさびしい。

水戸黄門や遠山の金さんが、
偉大なるマンネリの様式美で人気を博するように、
カンフー映画にも一つの様式美がある。
それは、
「主人公やられる」→
「謎のじいさんに鍛えられる」→
「悪を倒す」
の黄金パターンだ。
いつのまにか、主人公ではなく、
謎のじいさん役のお年頃になっていた。

授業をさぼっては、
映画館(主に東映)で、
ジャッキーチェンや真田広之を熱く見ていたあの頃は、
もう返ってこないのである。

龍熱は、ノスタルジーの中にあるのだ……。


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# by chienstyle | 2018-11-28 14:04 | 練習だ | Comments(0)